Interview||Mai Akiyama

【INTERVIEW】初めてのCinema4D「次は実写と3Dを組み合わせたい」

#C4D| #loop| #story|
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心穏やかになれるループ映像の作品集『LOOP』(『Bringing_Up_Baby』『Traffic』『City』の三部作)の制作にあたった2人に話を聞きました。

 

(写真左)菅野 圭亮
1990年生まれ、愛知県出身。大阪芸術大学映像学科卒業。大学時代より映像制作を開始し、短編映画やMV作りに没頭。卒業制作として監督した中編映画『うたかたの日々』がTAMA NEW WAVE「ある視点部門」入選。2016年エレファントストーン入社。ディレクターとして様々な映像制作に携わる。

(写真右)沼田 昌樹
茨城県神栖市出身、2014年HAL東京CG映像学科卒業、HAL東京ではCGの基本的な事を学ぶ。CG制作会社のクリエイティブ事業本部で液晶画面表示ソフトの開発に携わり、アフターエフェクトを使用して映像制作を行う。その後、3年の実務経験を経て、2017年に株式会社エレファントストーンへエディターとして入社。

 

——そもそも、ループ映像を作ろうと思ったきっかけは何だったのでしょうか。

菅野「会議で今回の企画をプレゼンした時に見せたのが、@FeltZine さんの動画でした」

 

この動画はループでも何でもないんですけど、仕事の休憩中にツイッターで見つけて、こういう風にずっと見ていても飽きない映像を作りたいなと思ったんです。

また、海外には3Dのモーションアーティストが結構いて、その人たちがInstagramに10秒に満たないような3Dのループ映像をたくさん投稿しているんです。それらがおもしろくて、今回は3Dのループ映像を作ってみようと決めました。

 

これまでのbacterで、都市をモチーフにした作品を作ってきたので、3部作のうち最初の一つは都市をモチーフにすることに。そこから、どうやってループさせようかと考えていきました」

 

沼田「本当は、3作品のうち一つは実写を使ってやろうと思っていたんですよね」

 

菅野「そうそう。ただ、作るためにはCinema4D(=3DCG用のソフト)を使わなきゃいけなくて。今まで僕らは、使ったことがなかったんですよ。

今回は導入ですし、まずは実写はなしで、全作3Dで作ってみようということになりました。沼田くんが全作業をしてくれたんですけど、実際に使ってみると『おもしろいじゃん』って」

 

 

——そういったソフトは、初めてでも使いこなせるものなんでしょうか……?

沼田「僕はもともと専門学校で3Dのソフトを使っていたんですよ。

それと基礎概念はほぼ同じなので、Cinema4Dを使うことに抵抗はありませんでした。ただ、なにしろ初心者なので、企画が採用されたと同時に下調べをはじめましたね。

チュートリアルを見ながら進めていきました」

 

菅野「やりたいことは漠然と頭の中にあっても、具体的にどうしていけばいいのかが分からないので、手探りの状態でした。

でも、bacterってそういう風に、何をやっても、どんな挑戦をしてもいい取り組みじゃないですか。沼田くんにはがんばってもらいましたね」

 

 

——ループ映像の制作を終えた感想をお聞かせください。

菅野「Cinema4Dの導入という意味で、bacterのLabo(実験室・研究室)としての存在意義を体現できたかもしれません。

今後、実写と3Dの組み合わせるような作品を作ってみたいという気持ちが湧いてきました。

映像はあるものを切り取りますが、3Dは自分が思ったように全部イチから作ることができるので、表現の幅が広いんですよ」

 

沼田「制作している時は思うところはありましたが……(笑)最終的には楽しかったです」

 

菅野「そうですね。レンダリングに時間がかかるのに、『それ、今言いますか?』というお願いをしてしまったことがあったと思います」

 

——レンダリングってどれくらいの時間がかかるんですか?

菅野「3DCGって、レンダリングにものすごく時間がかかるんですよ。制作したループ映像も尺は短いんですけど、レンダリングには70時間くらいかかりました。

 

この前行ったPIXARのひみつ展にも、”レンダリング作業に1フレームあたり平均33時間かかっています”といった展示がありました。

だから、今上映されているトイ・ストーリー4もやばいですよ」

 

沼田「多分アベンジャーズとかももっとやばいですよ」

 

菅野「ハイスペックなPCを何台も用意しているんですかね。僕もどうやっているのかは分からないですけど、やっぱり大変みたいです」

 

——話題の作品も気が遠くなるほどの時間がかかっているんですね。それでは最後に、一言コメントをください!

沼田「おもしろかったです!」

 

菅野「今後なにかHPやWebサイトに掲載したい3Dのイメージができたら、沼田くんに言えば作ってくれますよ」

 

Photo by Nana Bannai


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