MV||Tetsuya Yamabe

ミュージックビデオの作り方を解説。実は少人数でも作れるんです

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映像作品には、多くのスタッフが関わっています。
監督をはじめ、カメラマン、照明、録音などの技術者スタッフ、ヘアメイク、スタイリスト、美術…
役割を上げれば切りがない程、多くの人々が協力してひとつの作品を完成させています。

しかし、映像は少人数でも作れます。
特にミュージックビデオ(以下MV)は少人数で制作しやすいジャンルです。

今回は、過去bacterの中で制作されたMVを参考に、どのようなスタッフ体制、撮影機材で制作されたかを紹介していきます。映像制作に興味がある方は、参考にしてみてください。

「fall」2019年制作

奥渋系フューチャーポップユニット・citrusplus(シトラスプラス)とbacterがコラボし、彼らの1st single『fall』のMVを制作。

  • 撮影日数:2日
  • 撮影スタッフ:合計5名

以下は主な使用機材

  • メインカメラ:RED scarlet-w
  • サブカメラ(水中撮影用):Lumix GH5
  • レンズ:SIGMA CINE LENS 18-35mm T2/SIGMA CINE LENS 50-100mm T2
  • カメラ周辺機材:Easyrig
  • 照明機材:Astra 1×1

撮影体制としては、ディレクター、カメラマン、照明、ヘアメイクとスタイリストの合計5名体制。
撮影機材も、撮影スケジュールがタイトだったこともあり(街中での撮影時)、ミニマムな構成にしています。カメラ周りについては、三脚をほぼ使用せずに「Easyrig」というカメラサポート機材を使いながら撮影を行いました。

このEasyrigを使うことで撮影時間が短縮でき、「手持ち感」のある映像にすることができます。限られた時間の中で、多くのカットを撮影したい場合によく使用しています。

また、撮影時期が冬だったので、モデルさんのケアにとても気を遣いました。

少人数での撮影の際、カッコいい映像を撮ることに没頭しすぎると、最も重要と言える演者さんのケアが疎かになることがあるので、撮影の際は注意しましょう。

「STREET FOOTBALL」 2019年制作

MVではないですが、ストリートサッカーのプロモーションムービーを紹介します。

  • 撮影日数:1日
  • 撮影スタッフ:合計4名

以下は主な使用機材

  • メインカメラ:RED scarlet-w
  • レンズ:SIGMA CINE LENS 18-35mm T2/SIGMA CINE LENS 50-100mm T2
  • カメラ周辺機材:Easyrig /フォローフォーカス
  • 照明機材:FotodioxC-700RSV ×2
  • 特殊機材:M-1 Mobile Fogger スモークマシーン

こちらの作品は、前に紹介したMVとスタッフ体制(メイク、スタイリストはなし)、機材構成はほぼ同じですが、ポイントとしてはスモークマシンを使用したことです。

画像を見て分かる通り、スモークマシンを使用すれば雰囲気のある空間を演出することができます。

スモークマシンには、ライブ会場などで使われるような本格的なものから、持ち運べるサイズの物まで様々な種類があり、Amazonでも購入できます。

スモークとライティングをうまく組み合わせることで、一気にクオリティの高い映像にすることができるのでオススメです。

「バカにされても」2018年制作

株式会社LIGのプロジェクト「旅と音楽」2ndアルバム収録曲「バカにされても」のMVを紹介します。

  • 撮影日数:6日
  • 撮影スタッフ:合計3名

以下は主な使用機材

  • メインカメラ:EOS C200
  • レンズ:EF16-35mm /EF24-70mm /EF70-200mm
  • 三脚:Sachtler FSB10
  • 照明機材:FotodioxC-700RSV

 

この作品はbacterの中でも一番少人数で撮影を行ったMVです。

ライブシーンや居酒屋シーンなどは、監督の嶺が1人で撮影しているらしいです。ただ、演者のスケジュールや撮影場所の都合により、撮影日数が計6日かかりました。裏を返せばそれだけフレキシブルに動かなければならなかったので、少人数での撮影になったとも言えます。

このMVのポイントは、演出とカラーグレーディングです。

ドラマを感じる構成や演者の表情をしっかりと演出することで、物語性のあるMVになり、自然な発色をベースとしたカラーグレーディングによって作品の世界観に深みが増しています。

映像において、演出の重要さがわかるMVになっていると思います。

まとめ

bacterでMV制作をする際に意識しているポイントは下記になります。

①撮影機材の構成

②特殊効果の使い方

③演出・カラーグレーディング

もちろん作りたい作品にもよりますが、このポイントを意識すれば、安っぽいMVにならず、クオリティの高いMVが作れるかもしれません。

ま、最終的にはディレクターのセンスだと思いますが(笑)