京都での撮影へ、bacterが大好きな3人で
※写真が切れているのはわざとではありません
——イベントオーガナイザー、アーティスト、ヴァーチャルクリエイターは“造ること”について何を考えるのか?
素顔に迫ったドキュメンタリー作品『センチメンタル・ジャーニー』。
11月23日(土)に京都CLUB METROで開催された音楽イベント「PLAYGROUND」の当日の現場をはじめ、イベントオーガナイザーの小谷群さん、アーティストのSam is Ohmさん、Kick a Showさん、そしてヴァーチャルクリエイターのあかにんさんに取材をしています。
イベントにあわせて京都へ撮影に出かけたのは、bacterの映像作品を数多く手がけてきた、山部ディレクター、菅野ディレクター、竜口ディレクターの3名。
11月22日(金)夜、仕事終わりに東京から車で京都へと出発して、23日(土)のお昼から24日(日)の朝まで撮影したそう。かつてないほどに体力的に厳しかったらしい(それでも、なんだか楽しそうではある)2日間を3名に振り返ってもらいました。
* * *
11月22日(金)21:00 京都へ出発
菅野:21時過ぎくらいに東京を出発したんですよ。イベント前にアーティストさんのインタビューを撮影したかったので、朝京都に到着するように。
竜口:行きの車中は、みんなもう眠過ぎて寝てましたよね。だからあんまり会話もしてないです。
菅野:朝の6時くらいに京都に着きました。京都は竜口くんが大学時代に過ごした場所なんですよ。思い出の場所が近くにあるらしくて、「とりあえずそこ行くっすわ」って。
竜口:僕が昔住んでいた下宿先の前で写真を撮りました。
11月23日(土)6:14 「ここが僕のアナザースカイ」
山部:このあと2時間くらい仮眠をとって、京都タワーの下にある銭湯に行って、今回の音楽イベント「PLAYGROUND」のオーガナイザーを務めた僕の同級生・群と合流しました。
そこから、アーティストさんたちのインタビュー撮影や素材の撮影をしましたね。
23日(土) 18:00〜 セッティング
22:00〜 イベントOPEN
竜口:18時には会場入りしてモニターのセッティングをしました。ステージが見えにくい後方の人たちのためのモニターです。2台のカメラからその映像を出力して、スイッチするんです。
山部:そもそも群から「今度イベントするから京都まで撮影に来てよ」という話をもらったんですが、そのモニターに映像を映すための撮影で呼ばれたんですよ。それで、京都まで行くならbacterの機会を使って映像を作ろうと思い企画につなげました。
当日、僕はモニターの映像を切り替えるスイッチャー担当。
菅野:カメラ2台は一台が後ろで、もう一台は最前列。この最前列が、とにかくきつい。お客さんで会場が埋め尽くされていて、ものすごく盛り上がっていたので、人の圧がすごいんです。
竜口:その中にカメラ(Red)を持ってぽつんと立っているんですよ。だからアーティスト2名ごとに交代していました。
最初に前線にいたのが菅野さん。僕は後ろから様子を見ていたんですけど、交代するにもどうやって行こう?っていうくらい、前まで人がみっちりでした。すごい盛り上がってましたね。
菅野:LINEで「あと○分で交代!」っていうやり取りをしてました。
竜口:もう、助けに行くような感覚ですよ。
ただ、あの日僕はフットサルで腰を痛めていたんです。重い物も持てないし、しゃがむだけで激痛が走るような状態。本当に交代するのがいやでした……。
11月24日(日)5:00 撮影終了、休んで東京へ
菅野:朝5時くらいに撮影が終わって、まずはなか卯に。そのあとは予約していたゲストハウスへ向かいました。そしたら、ベッドが2つしかなくて。あとはソファ。どうすると思いますか?
竜口:僕からすると、ふたりとも先輩ではあるんですけどね。
山部:僕が提案したんですよ。2人には運転もしてもらったし睡眠をとってほしいから、「(ベッド)使っていいよ」って。
竜口:いや違います。
山部:あれ、違ったっけ?
竜口:ガチじゃんけんです。
山部:そうだったっけ? 本当にそう言ったっていう記憶になってた。
菅野:誰も譲らない。
「いや〜、俺ソファでいいっすよ」っていう人、一人もいなかった。なんせ全員、金曜日からほとんど寝てないので……。
竜口:勝った瞬間にベッドにダイブしましたからね(笑)
(ソファは山部ディレクターだったらしい)
菅野:でも翌日から仕事なので、4時間くらい寝てすぐに東京に戻りました。
竜口:帰りはずっとラジオを聞いてたんですよね。杉咲花とかオードリーとかの。めちゃくちゃおもしろいんですよ。みんなに聞いてもらいたいです。
東京戻ったのは22時くらいでしたね。
山部:いつもはbacterの撮影終わりに、レンタカーを返してから中華料理屋さんに行くんです。
この日は疲れすぎて、行かなかったかもなぁ。
* * *
これまでbacterの制作に数多く携わってきた3名。今回話を伺っている最中も、日常的にはなかなか聞くことのできない華麗な会話の連携プレーに驚いたほどでした。
制作チームが違うメンバーも、bacterであれば一緒に撮影に出かけて、映像をつくることができる。それが普段のコミュニケーションにもつながる。目には見えにくいbacterという機会の魅力を、新たにまた一つ知ったように思います。
映像本編:
センチメンタル・ジャーニー
Magazineページでは他にもメイキングやインタビューなどさまざまな記事を公開しているので、のぞいてみてください。また、bacterの公式Twitterでは映像作品や記事をご覧になった感想をお待ちしています。 @bacter_esをつけてつぶやいていただけると嬉しいです。