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「New Age」で伝えたかったことと、新しくチャレンジした3つの表現

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こんにちは!エレファントストーン馬場です。

今回は先日公開された作品、「New Age」について、制作秘話などをお伝えしたいと思います!次回の記事では、撮影に使用した機材や、制作を通じて得られた知見など技術的な内容をお伝えします。

どんな映像を作ろうと思ったか

自分を自分たらしめる何か・自分を肯定してくれる何か、みたいなおおきな安心できる存在をつい求めてしまう。でもそのとき、だんだんそれに振り回されていって疲弊してしまうことってないでしょうか。

 

例えば、最初はキャラが好きで無料枠で始めたソシャゲで、キャラそっちのけで生活費を課金してステータス上げて戦闘を周回するだけになってしまったり、動画サイトで気になっている商品のレビューを見るつもりが、そこからさらに類似製品、関連ジャンルの製品・・・などいつの間にか本来の目的を忘れさせるような誘導・・・もっと言えば、その前の消費という行動である種の肯定欲を促す広告もそれにあたるかもしれません。

 

もちろんいい影響もたくさんありますし、基本的にはそっちの方が多いと思っています。

 

ただ、現代社会においてずっとスマホを持ち、電車もタクシーも街中でも常に広告を始めとした情報にさらされ続けている私たちは、ふとした瞬間翻弄されたり操られたりしていないでしょうか?

 

今回の映像では、そんな時の感覚を体感的に表現しようと思いました。

今回チャレンジしたこと

自分は毎回自主制作の映像を作る際、何かしらの新しいチャレンジを入れています。今回はこちら↓

  • POV(一人称視点)撮影
  • 実写合成
  • ある程度音ハメすること前提のアクション

・POV(一人称視点)撮影

何となく、具体的なことがらは取り除いて、”感覚”だけを映像に当てたいな~という気持ちがあったので、自分自身の視点として直感的に見れるように一人称視点での撮影を行いました。得られた知見や構成等の詳細については次回の記事にて。

撮影時の様子。重い上に視界が悪いです。

・実写合成

カメラを三脚に置いた状態での映像や、スライダーやスタビライザーを使用した滑らかな映像に対してのCGの合成は結構やっていたのですが、リアリティのあるPOV映像での実写合成はやったことがなく、トライしたいなと思っていました。しかしこれが後々かなり大変なことに・・・

・ある程度音ハメすること前提のアクション

個人的に音がバッチリハマっている映像が好きです。そうなるようにアクションのタイミングを指示したりして、きれいに絵がつながるようにします。

これはシンプルなので先に結論を言いますが、現場で撮影時間が短い中だと合わせるのが非常に難しかったです。ざっくり合わせて撮影し、編集の段階で速度を細かく調整するのが一番現実的かなと思います。(今回そうしました。)

最後に、余談ですが

「New Age」というタイトルは、昔アメリカであったニューエイジ運動からとりました。ちょうど制作当時、Netflixで「Wild Wild Country」という新興宗教を扱ったドキュメンタリーを見ていて、マインド的に近いものを感じました。