Other||elephant_admin

A history of bacter:2019.1〜2019.12

SHARE THIS ARTICLE

昨日公開した「A history of bacter:2017.7〜2018.12」に続き、今日もbacterの歴史を振り返っていきたいと思います。2019年に公開された作品を一挙にご紹介します。

Musical「HANAZONO」PV – Underground Airport ※Director’s cut

Eiki Yasuda

 

東京で活動する舞台芸術集団 地下空港が2019年4月に上演したミュージカル『花園 HANAZONO』のプロモーションビデオ。

 

主宰の伊藤靖朗が約18年間構想を温め続け遂に実現させようという渾身作であり、鎌倉末期~南北朝時代を背景に、深山幽谷に隠された謎の園と、そこに引き込まれる人々のドラマを描き出す作品となっています。

 

何が起こるのか分からない。そして、一度入ると中毒性があってなかなか抜け出せない。そんな『花園』のモチーフに、PVの世界観も重ねました。

 

KOICAMO

Sho Tatsuguchi

 

「(それまでbacterになかった)セリフのある作品を撮りたい」という思いから始まった、架空のマッチングアプリのCMという枠組みの中で制作したショートムービー。

既存のマッチングアプリのCMはギラギラとした雰囲気のものがほとんどだったので、「もっと違うテイストのCMがあってもいいんじゃないか」という思いのもと制作しました。

あまりガツガツいけない人をターゲットに設定。レコード屋さんを舞台に出会う一組の男女を描いています。短編映画を観るようなスタンスでご覧いただけると最高です。

 

Rock this Place

Yuki Yokoyama

 

日本に住む外国人男性が、日本にはないアメリカのドリンクを飲むと、体からアメリカの文化が溢れ出し、抑えきれない衝動で日本の都会を歩き出す——。

 

帰国子女の監督が、アメリカの紅茶「Brisk」が好きすぎたところから企画がスタートしました。紅茶も外国も東京もアニメーションも音楽も……好きをかき集めたアイデンティティ作品です。

 

STREET FOOTBALL

Naoto Kawabata

 

サッカー、フットサルに続く第3のサッカー「ストリートサッカー」のプロモーションムービーです。日本はもちろん世界で活躍する中学生、高校生、大学生の若い選手に出演していただきました。

 

ストリートサッカーならではのボール扱い、テクニック、雰囲気をかっこよく伝える作品を目指しました。日本ではまだまだ知名度の低いスポーツですが、興味を持つ人が増えること、そして出演してくださった選手がさらに活躍していくことを後押しする作品になった幸いです。

 

LOOP(Bringing_Up_Baby、Traffic、City)

Keisuke Sugano

ふと目に留まりじっと見続けてしまう。
分かりやすい物語は無いがなぜか目が離せない。

造形が美しかったり、構造が面白かったり、音楽が心地よかったり…
自分が若い頃インターネットで見かけたそんな動画たちにオマージュを捧げる作品集「LOOP」です。

 

3DCG専用ソフトである「Cinema4D」を試しに使ってみよう、ということで取り組んだ作品です。

 

OVERLOAD

Kosaku Ando

 

VHS的なエフェクト、モノクロ、ドローイングなどのさまざまな素材。そして監督の車に対するコンプレックスや恐怖心を超過負荷的(=OVERLOAD)に詰め込んだ実験的な映像作品です。

車の扉から出現するアニメーションは、監督自身が日々書き溜めていた2000枚以上のドローイング作品を元に制作しています。

Pink Elephant

Yuki Yokoyama

 

企画の発端は、フリー素材ではなく「自分のオリジナルの素材がほしい」と思ったことです。2日間の撮影のうち1日目は素材の撮影、2日目はモデル撮影。編集では素材とモデルを重ね、とにかく振り切った、サイケデリックな方向性を目指そうとしました。

映画「ダンボ」では、ダンボがお酒を飲んで見た幻覚としてピンクの象が登場しますが、監督がその狂ったシーンが印象的で好きだったこと、そして作品の方向性にも関連することからタイトルは「Pink Elephant」に。

十月の物語

Eiki Yasuda

 

海辺の街を舞台にした短編映画。

長期休暇の高揚感、開放的な海と空、そして旅先での出会いと別れ。そんな要素を盛り込んだ物語を作りたいと思って今回の企画は始まりました。

ただ、映画をご覧いただくとわかる通り、燦々と照りつける太陽も、きらきらと輝く波打ち際も映っていません。季節外れのバカンス映画を楽しんで観てもらえたら嬉しいです。

 

Organism

Sho Imazu

2019年最後のbacter作品。「A history of bacter:2017.7〜2018.12」と本記事を通してご紹介してきた、多種多様な映像作品を一つの映像にまとめてみました。

映像のテーマ、表現手法、制作した人、どれも異なる作品たちを集めたこの作品から、改めてbacterの世界観を感じていただけたら幸いです。

さいごに

2017年7月からスタートしたbacterですが、自由に好きに映像を作るといっても、それが必ずしも楽しい“だけ”ではなかったかもしれません。

紆余曲折ありながら、なんとか続いてきたbacter。

一人ひとりがさまざまな想いを込めて作った作品が、これからももっと広い世界へ届いていくといいなと思います。bacterのこれからをどうぞ期待していてください。

そして、気に入った映像があったら、ぜひ教えてくださいね。エレファントストーンにいるみんなが、ものすごく喜びます!