MV||Tetsuya Yamabe

citrusplus(シトラスプラス)1st single『fall』MVを振り返る

#MV| #story|
SHARE THIS ARTICLE

ピンクの髪のインターン

2018年7月。
エレファントストーンにインターンとしてやってきた、ピンクの髪をした中国人の女の子 愈さんからこの企画は始まった。

愈さんとbacterについて話をしている時に、「知り合いの音楽ユニットがMVを撮りたいと言っている」と聞き、興味を持ったのがきっかけだった。

その音楽ユニットが、【citrusplus】(以下シトプラ)だった。

 

2017年結成の3人編成バンド。DJ・VJセットでのダンサブルな演奏から、ピアノ・カホンを活用したオーガニックな演奏といった多岐に渡った演奏により淡く切ない、それだけどポップなサウンドを届ける。

・vo. :ヨロズユイ
・key. & DJ:藤牧宗太郎
・dr. & VJ :森 惇平

MVのテーマは「葛藤」

8月になり、実際にシトプラと会って打ち合わせをすることになった。渋谷のおしゃれカフェで合流。第一印象は”おしゃれな若者”だった。ただ、話を進めていくうちに、彼らの真剣さ、曲に対する愛情深さが伝わってきて、こちらも真剣に話を聞く姿勢に変わっていった。

 

今回のMVのテーマは「葛藤」。それを<夜中の街中でダンス>と<水中の映像>で表現したいというシトプラからのアイデアを聞き、綺麗な映像になりそうだなと感じ、企画を進めることになった。

 

ちなみに、出演モデルは、RADWIMPSや水曜日のカンパネラなどアーティストMVやライブに出演実績もあるコンテンポラリーダンサー 水村里奈を起用。

彼女のおかげで、楽曲が示す、静と動をしなやかに表現することが出来た

 

ぶっちゃけ大変だった撮影現場

夜中の街中でダンス……水中撮影……
冷静になって考えると、正直難しいシーンの連続だった。笑

結論から言うと、今回の撮影は2日間。ダンスシーンと水中シーンは日を分けて撮影を行った。

 

ダンスシーンについては、夜中24時から撮影をはじめ、朝5:00まで都内を移動しながら撮影した。

朝日を撮りたかったのは、僕のわがまま。夜中から朝に変わることで、「葛藤」という感情から、新しい感情への移り変わりを表現したかったからだ。

 

 

1番問題だったのは水中シーン。

自分を含め誰も経験したことがなかったので、正直どうしたらいいかわからなかった。

 

予算も時間もない中で、「撮影場所は?」「機材はどうする?」とbacterメンバーで何度も議論を重ねた結果、出た答えは「なんとかなるだろう」だった。で、なんとかなった。笑

水中撮影については別のブログで書くことにするので、本記事ではあまり触れないでおく。

 

合計2日にわたる撮影で大変だった部分も多々あるが、その分みんなで助け合って楽しく撮影をすることが出来たので、満足のいく結果になった。

 

最後に

今回の企画を通して感じたこと。それは、「頑張ったらなんとかなる」ということ。

机上の空論で話を終わらせず、実現するにはどうするかを考えて行動に移すことが、いい作品を作る第一歩。この気持ちを忘れずに持ち続けたい。

MVに関わってくれた全ての方々に感謝します。

 

映像を観る:citrusplus 1st single『fall』MV

記事を読む:
【INTERVIEW】『fall』MVのディレクターに聞く”かっこいい”映像作品の生み出し方

bacterだからこそ挑んだ「水中撮影」、カメラやスタジオは?