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ボウガイズ連続インタビューvol.1 〜bacter制作の新曲MV「南極」前史〜

#HIPHOP| #interview| #music video| #MV|
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bacterで新曲「南極」のMV制作が決まったHIPHOPユニット”ボウガイズ”。

新型コロナウイルスの影響により撮影が延期しているため、本MV監督の今津がボウガイズのインタビューを実施しました!

ボウガイズが今までに作ってきた曲をボウガイズのメンバーと共に語りながら、ボウガイズのメンバーの面白さと共にボウガイズの楽曲の魅力をお伝えできればと思います。

 

■メンバー紹介

FAT-LEE ラッパー/トラックメイカー

元ゆとり FUN GROOVE構成員。忌野清志郎を尊敬しており、とうとうタイマーズとほぼ同じ扮装で活動を開始。極端に攻撃的なリリックとミドルスクールを意識したトラック作りが特徴的。
ヒップホップはあくまでもレベルミュージックと捉えるヒップホップ保守で、二児の父でもある。労働問題に関心が深い。

twitter:https://twitter.com/fatleefat

 

mu knee man ラッパー/トラックメイカー

ラジオから流れてきたヒップホップ(https://www.youtube.com/watch?v=9OO_3xLHaak)に感銘を受け、自身でも制作を開始。世界中のshitを浴び続ける男としてmu knee manを名乗る。

膨大なインプット量を元に、固有名詞を頻出させるストーリーテリングが特徴。口癖は「フェミニン」。ソロ名義ではピンチョンと名乗る。

twitter:https://twitter.com/mukneeman

 

橋本ハム太郎 DJ/ビデオ制作/その他庶務

吉原在住のプッシャー。FAT-LEEとは学生時代からの友人で、なりゆきでボウガイズに加入。ラップもしなければトラックも作らない。キャバクラ大好き。
twitter:https://twitter.com/wild_hametaro

 


 

今回の企画としては、新曲「南極」までのボウガイズが作ってきたMVを観ながら、それぞれの曲で何をしようとしてたのかを話し、それが南極にどうつながるのかを話していけたらなと思います。
これはゆとりFUNGROOVE時代の最後の曲ですが、「東京五輪音頭2020」を聞いてみましょう!

 

※ゆとり FUN GROOVEとはFAT-LEE、橋本ハム太郎が加入していたヒップホップユニット。2007年頃より関西で活動をはじめ、2017年3月に活動停止。その後FAT-LEEと橋本ハム太郎はツイッターで知り合ったmu knee manとボウガイズを結成した。

ゆとり FUN GROOVE / 東京五輪音頭2020

 

■東京五輪決定から4年…

今津:新型コロナウイルスの影響で様々な業界が打撃を受けている中で、東京五輪も延期になりました。今、改めてこの曲を聞くと、なんとも言えない気持ちになりますね。

FAT-LEE:こんなことになると思ってなかったからな。

橋本ハム太郎:でもこれ、4年前やねんな。2016年のMVやから。

FAT-LEE:ああ、まだ4年あるわーと思ってたんか。

今津:この曲でもそうだけど、ゆとり FUN GROOVEからボウガイズまで一貫して、政治性が強い曲が多いと思うんだけど。

FAT-LEE:そう、特にこの時期は、言いたくて言いたくて震えてたという時期やな。こん時は、2016年やから、3・11があって、いまよりもさらにその記憶が新しかった時やから、今でも復興しきったわけじゃないけど、それこそ決まった時は、まだ復興もできてない時で、「復興五輪」とか言っていたので、この曲を作りました。

今津:なるほど。

FAT-LEE:この時に、例の法案を可決しようとしてて…

橋本ハム太郎:例の法案て、どの法案のはなしやねん!(笑)

今津:〇〇法案?

FAT-LEE:あれ□□ちゃう?

橋本ハム太郎:□□やねんけど、そのあともたくさん法案通してるから…

FAT-LEE:これ、△△ちゃうかな?あれ、ちゃうかったっけ?△△もうちょっとあとか…

橋本ハム太郎:というか、今現時点でも、××案やってるし。もうどれのことやねんって感じやねんな(笑)

 

■トラックについて

mu knee man:このトラックはFAT-LEEさんが作ったんですか?

FAT-LEE:俺が作ったよ。三波春夫の東京五輪音頭をサンプリング&チョップしてつくりました。
ヒップホップのトラックの元ネタとしては結構珍しいタイプの曲ではあるが、当時の社会に対する苛立ちが嵩じて、思い立ってから完成まで一瞬やったのを覚えています!

 

■実はゆとり FUN GROOVE版「東京五輪音頭2020」がオフィシャルだった?

今津:「東京五輪音頭-2020-」って、国が作ってるのもありましたね。

FAT-LEE:そう。オフィシャルでも三波春夫の「東京五輪音頭-2020-」がこれよりのちにできて、PVもできたけど、「東京五輪音頭2020」というタイトルは実はこっちのが先やねん。だから、俺らの方を国がぱくってん(笑)。だから、こっちがオフィシャルやねんけど、アンオフィシャルの国のバージョンは「東京五輪音頭-2020-」になってる(2020の前後に「-」がつく)。本当は、「東京五輪音頭2020」とつけたかったところ、先発のやつがあって、しかもこなくそに批判してるのをみつけて、間にハイフンを入れて「東京五輪音頭-2020-」にしたんじゃないかと、俺は思っています!

今津:なるほど(笑)

FAT-LEE:当時は、東京五輪音頭2020って検索したらこれ一発で出てきてん。けど、いつのまにか東京五輪音頭2020って打ってもヒットせんようになってしまった…。

今津:アンオフィシャルがオフィシャルを塗りつぶしたんですね…(笑)。

 

■ゆとり FUN GROOVE「東京五輪音頭」からボウガイズ代表曲「ダンスandダンス(DOYAGAO)」へ

橋本ハム太郎:ちなみに、この曲はゆとり FUN GROOVEの最後の曲でもあるんですが、のちにボウガイズの代表曲になっていく「ダンスandダンス(DOYAGAO)」の明日賀友朗さんがボウガイズを知るきっかけになった曲でもあります。

今津:これを観て、明日賀さんの方からゆとり FUN GROOVEを知ったんですね。明日賀友郎はどういったミュージシャンなんですか?

FAT-LEE:「〜、それは〜だ」みたいな言い方をする人で、例えば「ガッツ石松に似ている駅名、それは摂津本山だ」とかばっかりつぶやいているひとで、その人が、「明日賀友郎の心をつかんで話さないアーティスト、それがゆとり FUN GROOVEさんだ」って書いてくれてまして。それでなんかやばいやつがツイートしてくれてるでってなって、楽曲を聞いたら、「ダンスandダンス(DOYAGAO)」って曲がすごい良くて、のちにコラボに結び付いたんです。

今津:このあと僕たちもこの曲(「ダンスandダンス(DOYAGAO)」)を一緒に聞いていきますが、良い曲ですよね。
(vol.2へつづく…)


 

vol.2以降では引き続き、「それでも世界は廻っている」「ダンスandダンス(DOYAGAO)」「世界はご冗談」などのボウガイズの楽曲を聴きつつ、それらがどう今回の新曲「南極」に繋がっていったのかをお届けします!